
全国にある兵主神の源流を求めて、 目を北東アジアに向けたとき、朝鮮半島を舞台に 繰り広げられる高句麗、新羅、百済、任那諸国の覇権争いに 倭王権の関与が見られる。 『日本書紀』継体天皇六年十二月条には、 物部大連麁鹿火の妻の言葉として、 「それ住吉大神、初めて海外の金銀の国、高麗、百済、 新羅、任那らをもって、胎中誉田天皇にさづけまつれり」と 語らせている。 胎中誉田天皇とは、神功皇后を産んだ応神天皇のことだ。 しかし何故、書紀編者は、 住吉大神が高麗・百済・新羅・任那らを応神に授けたと 主張したのだろうか。 住吉大神とは何者だろうか。 日本古代史は“一国史観”では何も見えてこないのである。
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