旅人の木

◆第一句集 山の日を大きくのせて朴の花 さらりとした句柄、まるで話しかけるようなこれらの句には、対象へのひと通りでない慈しみと敬意が感じられる。こうして詠まれた木や花たちはきっと喜んでいるに違いないし、読者もまたしみじみと心癒されるのだ。 序より・髙橋道子 ◆自選十二句 開運の橋より拝す初岩手 やさしさに妬けてくるやうあきあかね あやまる気更々なくてソーダ水 奥のもの大きく見ゆる秋刀魚買ふ しやぼん玉吹くさもやさしさうな風 悔い先に立たずひよつくりふきのたう 大夏野分岐に牛の塩くれ場 コスモスに立てばたやすく淑女かな 「旅人の木」に会ふ旅の温室に 日のおよぶ花にあらねど延齢草 静けさの極み木五倍子の花ざかり 諸葛菜折り合ふことば探さねば

著者
箕輪カオル
出版社
ふらんす堂
発売日
2023-12-05
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781416090

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