末枯れの賑ひ

◆第七句集 末枯れの賑ひにあり雑木山 末枯れが始まると、林はその空を少しずつ広げて、いつの間にかどの樹も残らず裸木になってしまうのです。毎年その経緯を眺めながら、林の根元に日差が行き渡るのを、なぜかほっとしながら眺めています。 (著者) ◆自選十二句 花八手象牙の蕊をこぼしをり ひとびとに柳絮飛ぶ日の来たりけり 仏法僧月に模様の生まれけり 河骨は今日も遠くに咲いてをり 空蝉の中より虹を眺めたし 牛たちに夏野の乳房四つづつ 草笛を吹いて己を呼びもどす 脚二本顕はにしたる羽抜鶏 蛭が出て坊さんが来てくれにけり 何もなき部屋に夕焼満たしけり 夫が来てしばらく桐の実を仰ぐ 綿の実を握りて種にゆき当たる

著者
岩淵喜代子、岩淵喜代子
出版社
ふらんす堂
発売日
2023-12-12
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781416151

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