星が丘

◆第三句集 手袋が弥陀の片手のごと落ちて 秋山百合子さんは、なぜいつも新しいのだろう。 昔からそうだ。いまもそうだ。 (「家」代表 加藤かな文 ) ◆自選十五句 春雷にコップの水の匂ひけり あすも又目覚むるつもり花月夜 人間はゆつくり育つ葱坊主 かあさんと呼ばれてみたき暮春かな 空蝉の中はいかにと蟻に問ふ 椅子足して五人で座る夏夕べ 縞蛇の縞折れ曲がり折れ曲がり 油蝉からりと死んでゐたりけり パーツごと干す扇風機荻の風 鶏頭をなでたる指のうつとりす 菊日和母の名にある菊の文字 先生へ白檀を焚く夜寒かな 寒紅を濃く引くほどのこともなし その町にこどもの私冬すみれ 手袋が弥陀の片手のごと落ちて

著者
秋山百合子
出版社
ふらんす堂
発売日
2023-06-14
価格
2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781415475

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