神遊

◆第一句集 鴨の背を雨滴転がる遅日かな 私はのりこさんの俳句に、 あるときは華やかさとつつましさとの、 またあるときはひたむきさと悠長さとのマリアージュを見る。 (帯より・満田春日) ◆自選十五句 曲がりたくなれば曲がりて春日傘 よく眠る母を見てをり梅雨の月 向き合ひて額涼しき人であり 紙コップくしゆつとつぶし冬木の芽 傘さして人あひ似たる栗の花 コンビニのうすき本棚桜の実 ざぶざぶと雨踏んでゆく桐の花 自販機のごとりごとりと熱帯夜 秋の芽や白衣のままにくつろいで 熱の手に本の重たき裕明忌 蔦の葉に蔦のかたちの春の雪 夏めくや髪にとぶ種つけしまま 牽牛花手に吸ひついて破れけり ベビーカーへ小さく手打熊手市 冬の海光の板となつてゐる

著者
春田のりこ
出版社
ふらんす堂
発売日
2023-06-07
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781415451

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