夕日の坂道

◆第一句集 朝蟬や通天閣に月のこる 朝月の下に通天閣を望み、平安貴族が都から熊野詣に向かった古の熊野街道を歩き、年の湯に四天王寺の除夜の鐘を聞く。 大阪の歴史が、三佳さんの日常の作品にさりげなく顔をのぞかせる。 序より・小川軽舟 ◆小川軽舟抄出十句 毛糸編む恋の終ひは吾が決めし 父の手の胡桃しめつてゐたりけり 手術台雪の記憶に墜ちてゆく 明け方の枕のくぼみ西鶴忌 うすらひの溶けたる魚のなみだかな 熱燗を口がむかへに行きにけり 松高く大華厳寺の門涼し さくさくと葱をきざみて考へず 初時雨母の重さの腰にくる 顔捨てて坐りし男暦売
- 著者
- 佐竹三佳
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2024-12-26
- 価格
- 2,600円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784781417189
- ページ数
- 194ページ
発売済み
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