世界的な反植民地闘争の時代、<日本>では何が起きていたのか? 独立をもとめて反植民地運動に身を投じたアルジェリアの若者たち、 その闘いに若き日の仏文学者、鈴木道彦が極東日本から呼応した。 日本の植民地主義克服の模索と第三世界解放運動との連帯。 1950年代のアジア・アフリカ諸民族の溌剌とした活動をさまざまな時代資料から照らし返すドキュメントの哲学。 「本書ではセルアさんは、解放闘争の主要な現場だったアルジェリアとフランスを離れ、独立戦争中の民族解放戦線の外交活動という分野に眼を転じる。一九五〇年代の若者たちが、脱植民地化という世界史の決定的な転回点に、どのような思想、言葉、姿勢によって関与していったのか、視野を大きくアジアに転じながら、各人の固有の足跡を追う作業が本書の軸となった。そしてこの作業の過程で決定的に重要だったのが、同時代のパリで学び、同世代のアルジェリア人の闘いに共鳴した、日本人留学生〈鈴木道彦〉の発見だった。」(解説より) ★日本語版オリジナル編集。鈴木道彦による単行本未収録テクストと鵜飼哲の解説を付す。 フランス系アルジェリア人の著者は、本書においてアルジェリア独立運動の闘士たちがアジアと築いた関係を、歴史、政治、政治哲学を融合させた横断的な視点から提示する。テクスト的要素と、報道・視覚的要素を多層的に組み合わせた本書は、反植民地運動の詩的な記録ともなっている。アルジェリアの外交戦略は成功を収め、非同盟運動の勃興によって世界秩序を揺るがす、アフリカ・アジア枢軸の形成に貢献した。 特に本書ではフレーヌ刑務所に収監されていたアルジェリア人と、日本でフランツ・ファノンの翻訳者であった鈴木道彦との書簡からの抜粋など、複数の時代資料に深く触れることが出来る。
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5,400円(税込・書誌情報提供:openBD)




