年木

◆第二句集 寒梅へ深き轍のありにけり 俳句のフレームで眼前の景のどこかを切り取った時、一枚の写真のようなそれは、切り離された瞬間に時を超越してしまう。そして、かつてそこにあったはずの過去の景をありありと見せてくれる。 (序より・石田郷子) ◆自選十句 大甕に山茱萸活けて土地売つて 海女さんのバイク溜りやすいつちよん たどりつき崩れ簗とはこれのこと 入口に菰巻三つ湯治宿 青みかんたわわに漁の休みなる 水の面のきらきらとして花疲れ 土間の靴ひつくり返る十日夜 屋根替や白樫の影茫々と 手をとればふくよかなりし冬紅葉 十針も頭縫ひしと年木積む

著者
山下きさ
出版社
ふらんす堂
発売日
2024-01-30
価格
2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781416311

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