火のにほひ

◆第四句集 雪降るや家ぬち深く火のにほひ コロナ禍を体験し、多くの人を喪う経験をした今、 ことさら人生の深奥に潜む未知なるものを静かに見つめ、 俳句という詩に紡いでゆきたいと思う。 (著者) ◆自選十二句 犬筥のいつも横向き雛の段 秋口のすこし無口でゐたいとき 蝶去りてまた先程の続きかな 秋冷やひとは横顔より老いて 活け締めの魚のきゆと哭く暮の秋 昼顔に木漏日はいつも退屈 月涼し船漕ぐやうにチェロを弾き 起し絵の虫籠窓よりほの灯り 蓮の実の飛んでムンクの叫びかな 数へ唄稚児とうたへば雪が降る 海暮れて茅花流しの野が残る 侘助や男にはなき身八つ口

著者
福神規子
出版社
ふらんす堂
発売日
2024-09-30
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781416830
ページ数
178ページ

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