『阿毘達磨集論』の伝承

本書が取り上げるのは5世紀ごろにインドの学僧アサンガによって書かれた仏教の哲学文献、『阿毘達磨集論』である。 もともとサンスクリット語によって書かれたこの文献のほとんどは長いあいだ散逸し、断片が残っているに過ぎない状況であったが、近年の写本発見などにより、資料の全貌が明らかになりつつある。 新たに発見された資料、そしてそれにもとづいて復元された原典はなにを物語るのか。インドからチベットへ、そして過去から現在に至るまでそれはいかに伝承されてきたのか。 最新の研究成果にもとづき、『阿毘達磨集論』の原典・翻訳・註釈について多角的に論じる。執筆は、高橋晃一、根本裕史、Achim Bayer、彭毛才旦、李 学竹、崔 境眞。 【これまで、『阿毘達磨集論』の原典は、半分以上が散逸した断片的な写本が残っているに過ぎなかった。サンスクリット語で書かれた注釈は完本で残っていたが、『阿毘達磨集論』本文全体を再構成し得る資料ではなかった。しかし、近年になって、新たな写本が見つかり、『阿毘達磨集論』のほぼ全体の原典が復元可能になった。[…]また、やはり近年になって発見され、刊行された『カダム全書』の中に、『阿毘達磨集論』のチベット語訳に対してチベット人が書いた注釈が多く残っていることが分かった。[…]『阿毘達磨集論』の写本研究、原典読解、思想研究の最先端の成果を紹介しつつ、今後の研究の展望を示すのが本書の目的である。】「序にかえて」より
- 著者
- 高橋 晃一、根本 裕史
- 出版社
- 文学通信
- 読者対象
- 専門書
- 内容
- 仏教
- 発売日
- 2021年4月10日
- 発売日の出典
- openBD
- 価格
- 2,400円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784909658517
- ページ数
- 162ページ
発売済み
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