文明論
古代近東と西洋の未来
目次
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日本語版への序文 はじめに──文明の衝突? 若干の背景 第1部 文明のるつぼ 第1章 偽装(カモフラージュ)された借用 偽りの地平 相互作用への要請 第2章 青髪の神々の足跡を追って 第3章 新石器時代の世界 「肥沃な三日月地帯」──アフリカとユーラシアの交差点 大陸のはざまで──先史時代の周縁のエジプト 身体文化─ナイル川と北東アフリカ 第4章 (最初の)グローバル・ヴィレッジ 冶金のはじまり 村々が文化のるつぼとなっていく 粘土の変容 暗黒の千年紀 第5章 都市の起源 神々の工芸としてのウルク 商業の車輪 書くこと──「国家の唯心論」 聖なる商品──メソポタミアにおける製品ブランディングの起源 第6章 ガンジス川からドナウ川まで──青銅器時代 西ユーラシアの変容、紀元前3000~前2000年頃 鎖をなす環──青銅の役割 シュメールの神々の宝物庫 システムの周縁で──「野蛮な辺境」を再考する ユーラシア史における「ポトラッチ」社会 第7章 宇宙論(コスモロジー)と商業 神々の肉 起源をめぐる問題 供犠の力学 青銅器時代の「交易」の二つの顔 第8章 王権の労役 王朝体制 メソポタミア──神々と人間の共存 古王国時代のエジプト──アフリカにおけるメソポタミアの隣人 政治的身体の形成 第2部 旧体制の忘却 第9章 暗黒の源泉からの啓蒙 ヨーロッパの古代と王権の問題 バベルの汚点──アイザック・ニュートンと古代近東 奇跡の受胎?──東西のあいだの「文明」 第10章 廃墟と化した体制──革命期のエジプト エジプトの「解放」とアンシャン・レジームの忘却 残酷な博物館と笑う人びと 結論 さらに歩みをすすめたい読者のために よりいっそう歩みをすすめたい読者のために(訳者篇) 『文明論』をめぐる対話──訳者解説にかえて(酒井隆史×小茄子川歩) 訳者あとがき
著者について
デヴィッド・ウェングロウ
デヴィッド・ウェングロウ(David Wengrow) 1972年生まれ.ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)考古学研究所・比較考古学教授.古代エジプトとメソポタミアの成立を「孤立した二つの文明」としてではなく,西アジアから北東アフリカの広域な「つながり」のなかで捉え直す比較考古学を専門とし,アフリカと中東でフィールドワークをおこなう.これらの地域の初期の文化と社会について幅広く執筆しており,現代の政治的アイデンティティの形成におけるそれらの役割についても論じている. 主著にThe Archaeology of Early Egypt(Cambridge University Press, 2006),本書What Makes Civilization?: The Ancient Near East and the Future of the West(Oxford University Press, 2010),The Origins of Monsters: Image and Cognition in the First Age of Mechanical Reproduction(Princeton University Press, 2014).デヴィッド・グレーバーとの共著The Dawn of Everything(arrar, Straus and Giroux / Allen Lane2021)は世界的なベストセラーとして有名(日本語版は『万物の黎明──人類史を根本からくつがえす』(酒井隆史訳,光文社,2023年).
酒井 隆史
酒井隆史(さかい たかし) 1965年生まれ。社会思想,都市史。立命館大学教授。 著書として『通天閣(決定版)──新・日本資本主義発達史』(ちくま文庫、2026年)、『スネーク・ピープル──ジグザグデモ、あるいは戦術の系譜』(洛北出版、2025年)、『自由論──現在性の系譜学(完全版)』(河出文庫2019年)、『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)、『賢人と奴隷とバカ』(亜紀書房、2023年)など多数。 訳書に、デヴィッド・グレーバー『負債論──貨幣と暴力の5000年』(監訳,以文社、2016年)、『官僚制のユートピア──テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則』(以文社、2017年)、『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』(共訳、岩波書店、2020年)、D・グレーバー+デヴィッド・ウェングロウ『万物の黎明──人類史を根本からくつがえす』(光文社、2023年)、ピエール・クラストル『国家をもたぬよう社会は努めてきた』(洛北出版、2021年)、ピーター・フレイズ『四つの未来──〈ポスト資本主義〉を展望するための四類型』(以文社,2023年)ほか。
小茄子川 歩
1981年生まれ.比較考古学,南アジア考古学.京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任准教授.デカン大学院大学考古学学科 Ph.D. 課程修了(Ph.D.).日本学術振興会特別研究員(PD),人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター研究員を経て,2022年より現職.著書『インダス文明の社会構造と都市の原理』(同成社,2016年)で,第六回日本南アジア学会賞受賞.共著に『NHK 3か月でマスターするMOOK もっと深く知る 古代文明 上』(NHK出版,2025年).共編著に『考古学の黎明──最新研究で解き明かす人類史』(光文社,2025年),『社会進化の比較考古学──都市・権力・国家』(雄山閣,2021年).
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